ATPが出来るまでの過程

今日は、ATPが出来るまでの過程を追ってみましょう。

クレブスサイクル(エネルギーサイクル)

クレブスサイクル(エネルギーサイクル)

食事として取り入れたご飯(炭水化物)は、身体の中で消化・吸収・分解されてブドウ糖になり、血液中に取り込まれて動脈を通じて1つ1つの細胞に運ばれます。


細胞にブドウ糖を取り入れると、まず1段階目の反応ステップを通して「ピルビン酸」という分子になります。
ここからミトコンドリアの中で2段階目の反応ステップに入り、この反応系を「クレブスサイクル」と呼んでいます。(エネルギーサイクル、あるいはクエン酸サイクルなどとも呼ばれる。)
この過程でブドウ糖は下記のように分解されます。


ブドウ糖 C6 H12 O6  >>>>>  2酸化炭素 CO2 + 水素 H -


このうち2酸化炭素は赤血球が外へ運び出します。
すると残ったのは水素だけです。


3段階目の反応ステップは「電子伝達系」と呼ばれています。
このステップで水素の持っている電子が離されて移動し、その移動によってエネルギーが生まれます。
このとき電子を引っ張るのが酸素(酸化力)です。


このとき出来たエネルギーによって、ミトコンドリアの内側で出来た「水素イオン(プロトン)」が外側に押し出され、そのプロトンが外側に溜まってくると、その力によって内側・外側を結ぶ回転素子(モーター)を回します。
この回転の力によって

ADP (P + P) に (P) を合成し、
ATP (P + P + P)
というエネルギー分子を作り出しています。


よく大ケガなどで病院に運びこまれ、食事が出来ないときなど、ブドウ糖の点滴をします。
これはATPを作るために必要な処置になります。


このATP合成過程をよくみると、「水素」がエネルギー合成の材料になっていることが解ってくれると思います。
だったら、身体の中で水素を発生することが出来れば、ATP合成に一役買ってくれることでしょう。
このことをフラナガンは、生体内の研究として実証したと言っています。


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