植物のエネルギー生成について考える・その2

「ひとりごと・パート1・7月25日」を見ていただくと、私達の活動エネルギーATPが出来るまでの過程が解ると思います。
そこでは「ブドウ糖」を分解していき、「水素」を取り出し、そこからATPを作っています。植物も、細胞(その中のミトコンドリア)のひとつひとつで「全く同じ反応」を行っています。それなのに植物は「ブドウ糖」をどこからも取り入れていないのです。

植物の細胞の中には、動物と違って、もう1つの器官「葉緑体」が存在しています。
その葉緑体の中では下記のような反応が行われています。

水 ( H 2 O ) >>>>  水素 ( H 2 ) +  酸素 ( O 2 )

水素 ( H 2 )+ 2酸化炭素 ( C O 2 ) >>>> ブドウ糖 ( C 6 H 12 O 6 )


植物が根っこから吸い上げた「水」を分解して「水素」「酸素」に分解し、そこで出来た「水素」と周りに在る「2酸化炭素」を吸収・結合して「ブドウ糖」を作っています。
この化学反応を促進しているのが、太陽からの光エネルギーで、このことを「光合成」と呼んでいます。

上記の反応式を見ると、左側にある元素と反応後(右側)の元素は同じ構成をしていることが分かります。
植物は、こうして自前で生きていくために必要なエネルギーの元を作って、それを分解してATP得ている訳です。
だから、光エネルギーの多い夏場の方が生育がいいのです。


ATP ( Adenosine TriPhosphate ) の Phosphate は「リン酸」で、生物の貯蔵エネルギー(ATP)はリン酸が3つ ( Tri ) くっついた状態になります。
このリン酸が離れて2ケになる(ADP)とき活動エネルギーが発生します。

そこで植物がエネルギーを作るために、土に中に肥料という形で「リン酸」が必要なのです。


植物は「自前で生きる術」を持っていますが、私達は全て何かに頼らないと生きていけません。
地球で一番弱い生物なのかもしれません。


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